多汗症を西洋医学ではなく東洋医学で克服することも可能です。東洋医学の代表的なものとして漢方治療があります。漢方は西洋医学と違ってその人に応じた漢方薬を処方することができます。同じ多汗症であってもその人の体質などによっては全然漢方薬が違ったりします。東洋医学は画一的な治療が行われることはなく、患者さん一人一人で全然違うこともあります。
漢方治療は患者さんの証に合わせる
漢方治療に関してはその人の体質という意味の証をしっかりと見抜くことから始めます。証を見抜いたら、それに応じた漢方を処方するわけです。緊張しやすい人に対しては脳の興奮を鎮める天王補心丹と呼ばれる漢方を処方し、常にイライラしている人に対してはリラックス効果がある柴胡加竜骨牡蛎湯と呼ばれる漢方を処方することがよくあります。
漢方が目指すところというのは多汗症だけを良くするのではなく、全体のことを考えて自然に治癒に向かわせるところにあります。西洋薬のような即効性はないわけですが、全体的な健康増進に役に立つのが漢方薬です。
自律神経の乱れは漢方治療の得意分野
多汗症の症状の原因となるのは自律神経にある交感神経が過敏すぎることから起こるものです。自律神経のバランスを取るのは西洋治療では難しいので、漢方治療のほうが向いているところがあります。漢方治療では少しずつ自律神経を整えていきますので、言わば問題を根本的に解決する方向に向かうわけです。
漢方治療も検討してもいいのではないか
漢方治療は即効性がある治療法ではありませんが、自律神経の乱れにアクセスすることができる治療法になります。治療法にしても一人一人の証に合わせて漢方を処方しますので、全体的な健康増進につながります。
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