多汗症に悩んでいる人は何らかの改善を目指してセルフケアを行ったり、医療機関に行って治療を受けている人もいるのではないでしょうか。多汗症の改善にどうすればいいのかわからない人もいるとは思いますので、セルフケアの方法と医療機関での治療の2点について紹介していきます。
水分制限はしないほうがいい
汗の量を抑えたいということで水分制限をしたがる人がいますが、こういう行為は絶対にやめておきましょう。却って汗をかかないように水分制限をしてしまうと脱水症状に陥る場合がありますので、十分に気を付けます。必要以上に水分を取る必要はありませんが、水分制限をしたとしても汗の量は変わりませんので適切に水分補給をしましょう。
制汗剤の使い過ぎには気をつける
汗の量やにおいを抑えたいあまりに制汗剤を大量に使ってしまう人もいるでしょう。こういう行為は老廃物が溜まりやすい状況を作るために、結果的に肌トラブルに見舞われます。肌トラブルがひどくなると制汗剤を使うことができなくなりますし、肌トラブルが化膿して別の臭いの原因にもなるので注意します。制汗剤を適切な量使うようにしましょう。
食事制限はほどほどにする
食べ物の中には動物性タンパク質やトウガラシなどのように発汗作用があるものが含まれています。多汗症の症状に悩んでいる人の中にはそういう食べ物を極端に避ける傾向があります。確かに制限したいという気持ちは分からないではないですが、そういう食べ物であっても体にとっては必要な栄養素の一つです。そういう栄養素を極端に避けてしまうとかえって自律神経のバランスを崩してしまい、多汗症を悪化させてしまうという結果にもなります。
多汗症を手術以外で治す方法
多汗症を医療機関で治療する時にまず行われるのが、外用薬治療です。これは皮膚の収斂機能がある塩化アルミニウム液や殺菌消毒作用がある塩化ベンザルコニウム液を患部に塗ることで発汗を抑えます。まず最初に行われる治療法で気軽に行える方法です。
ボトックス注射というのはエクリン汗腺の活動を抑える働きがあるために、多汗症治療にも行われます。この効果は約半年ぐらい続きますので、年に2回程度通う必要が出てきます。
その他にも様々な治療法があるのですが、どちらの治療法であっても半永久的に効果が続くものというのはありませんので、継続して治療に行く必要があります。しかし、手術をする必要がないために安全性が高くて、患者さんの負担は少なくて済みます。
多汗症を手術で治す方法
最初は手術以外で治す方法が取られることになりますが、それでも効果が出ないという場合は最終的な手段として手術を行わなければいけないです。ワキであったら汗腺を除去するような手術が行われ、その他の部位であれば交感神経を遮断するような手術が行われます。
手術をするということは根本的な治療につながるわけですが、それなりにリスクというのもありますので、よく医師に確認をした上で手術をするかどうかの決断をしてください。手術においても保険の適用がされますので十分に安心をしてください。
多汗症の改善を図る方法はさまざまある
多汗症で悩んでいる人に取って何とかして改善したいという風に思うものです。最初の3点についてはセルフケアを行う時に注意点について紹介しました。最後の2点については医療機関で治療する時に手術以外の方法と手術の方法について紹介しました。いろいろな方法がありますので、ぜひとも取り入れてみてはいかがでしょうか。
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